![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1968-ACHILL-germany.jpg)
アディダスのランニングシューズとしてはACHILL(アキル)が1968年に登場します。
基本的にROMをベースとしたスエード製のシューズといった感じです。
1968年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1968-ACHILL-germany-1.jpg)
1968年モデルのACHILLです。プロトタイプとなるこちらのACHILLはサンプルと思われ、モデル名も入らずベロのadidas表記も入っていません。ただし正式なadidas所有のモデルで最初のモデルとして紹介されていますので、これが一番最初のACHILLになります。
次のセカンドモデルに比べソールの形状が違い、踵も巻き上げになっていません。
1969年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1969-achill.jpg)
1969年のACHILLになります。ソールの形状はROMと同じになり、2層式のソールで踵が巻き上げの仕様になります。アディダスのアーカイブで最初のACHILLとして紹介されるのはこちらになります。
1971年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1971-ACHILL-germany.jpg)
1971年のACHILLになります。この年まで小指部分にベージュのプロテクターが付いて、競技用スパイクと同じ仕様となっています。
1972年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1972-ACHILL-germany.jpg)
1972年になると小指のガードが硬質プラスチックからスエードに変化します。この年以降は全てスエードのモデルになります。
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1972-ACHILL-germany-sole-patarn.jpg)
ソールの形状はご覧の通りで、真ん中にadidasの表記が入ります。両足とも外側からみてadidasと読めるようになっていますので、左右を並べると向きが逆になります。
1973年以前ですのでトレフォイルマークは入りません。
1973年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1973-ACHILL-germany-2.jpg)
1973年になるとベロがビニールになりトレフォイルマークが入るようになります。厳密には1973年後半からですが、小指側のガードのスエードも大きくなります。
1974年 adidas ACHILL 西ドイツ製 2TYPE
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1974-ACHILL-germany.jpg)
1974年のACHILLです。73年とほぼ同じ形状です。
1974年 adidas ACHILL leather
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1974-ACHILL-LEATHER-germany.jpg)
この年なぜかレザー製のモデルが登場しROMのような形状で発売されます。このレザーバージョンは1974年のみの発売で、サッカーのワールドカップ西ドイツ大会用と思われます。
なおSL72のレザーバージョンも同じ年に発売されています。
1975年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1975-ACHILL-germany.jpg)
1975年は74年のレザーバージョンと同じようにソールに赤いラインが入る3層構造になります。
履き心地は改善され、SL72にほぼ同じ感じになります。
1976年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1976-ACHILL-germany.jpg)
1976年になるとDリングだけだったものが、滑り防止のためつま先側2つが穴になります。
これはNIKEも同様で、NIKEの場合1年遅れて1977年からスティングなどでDリングのみからつま先に2つ穴式を採用するようになります。つま先に青い補強が付くようになります。また小指側の補強は小さくなります。
ベロもイボイボになり、足の甲への負担が軽減される造りになります。
1977年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1977-ACHILL-germany.jpg)
1977年になるとベロが青から白に変わります。他は76年と同じですが、インソールにadidasの表記が入るようになります。一般的にインソールにadidasの表記などが入るものは1977年以降だと思って下さい。それ以前は真っ白なインソールになります。
1978年 adidas ACHILL 西ドイツ製
![](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/uploads/2023/09/1978-ACHILL-germany.jpg)
1978年になるとミッドソールが硬質プラスチックになり、サイドにadidasの表記が入ります。
SL72,SL76,ランナーなどと同じソールになります。
この年以降同じような形状で販売が継続されますので、年代判別はインソールや刻印の表記での判断になります。ただミッドソールが硬質プラスチックですので、経年変化で割れることがありますので、このタイプのシューズを購入する場合は注意が必要です。
特に黒/黄色のフォーミュラー1は割れやすいのでご注意願います。
![ビンスニ男](https://vintage-sneaker.blog/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
今回フランス製は紹介しませんでしたが、フランス製だとACHILLEとなり若干雰囲気が違います。どちらかというとドラゴンに近い形状で、Dリングといった感じです。
あとで別で紹介させて頂きます。
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