1968年登場!adidas ACHILL running shoes

1970年代

アディダスのランニングシューズとしてはACHILL(アキル)が1968年に登場します。
基本的にROMをベースとしたスエード製のシューズといった感じです。

1968年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1968年モデルのACHILLです。プロトタイプとなるこちらのACHILLはサンプルと思われ、モデル名も入らずベロのadidas表記も入っていません。ただし正式なadidas所有のモデルで最初のモデルとして紹介されていますので、これが一番最初のACHILLになります。
次のセカンドモデルに比べソールの形状が違い、踵も巻き上げになっていません。

1969年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1969年のACHILLになります。ソールの形状はROMと同じになり、2層式のソールで踵が巻き上げの仕様になります。アディダスのアーカイブで最初のACHILLとして紹介されるのはこちらになります。

1971年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1971年のACHILLになります。この年まで小指部分にベージュのプロテクターが付いて、競技用スパイクと同じ仕様となっています。

1972年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1972年になると小指のガードが硬質プラスチックからスエードに変化します。この年以降は全てスエードのモデルになります。

ソールの形状はご覧の通りで、真ん中にadidasの表記が入ります。両足とも外側からみてadidasと読めるようになっていますので、左右を並べると向きが逆になります。
1973年以前ですのでトレフォイルマークは入りません。

1973年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1973年になるとベロがビニールになりトレフォイルマークが入るようになります。厳密には1973年後半からですが、小指側のガードのスエードも大きくなります。

1974年 adidas ACHILL 西ドイツ製 2TYPE

1974年のACHILLです。73年とほぼ同じ形状です。

1974年 adidas ACHILL leather

この年なぜかレザー製のモデルが登場しROMのような形状で発売されます。このレザーバージョンは1974年のみの発売で、サッカーのワールドカップ西ドイツ大会用と思われます。
なおSL72のレザーバージョンも同じ年に発売されています。

1975年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1975年は74年のレザーバージョンと同じようにソールに赤いラインが入る3層構造になります。
履き心地は改善され、SL72にほぼ同じ感じになります。

1976年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1976年になるとDリングだけだったものが、滑り防止のためつま先側2つが穴になります。
これはNIKEも同様で、NIKEの場合1年遅れて1977年からスティングなどでDリングのみからつま先に2つ穴式を採用するようになります。つま先に青い補強が付くようになります。また小指側の補強は小さくなります。
ベロもイボイボになり、足の甲への負担が軽減される造りになります。

1977年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1977年になるとベロが青から白に変わります。他は76年と同じですが、インソールにadidasの表記が入るようになります。一般的にインソールにadidasの表記などが入るものは1977年以降だと思って下さい。それ以前は真っ白なインソールになります。

1978年 adidas ACHILL 西ドイツ製

1978年になるとミッドソールが硬質プラスチックになり、サイドにadidasの表記が入ります。
SL72,SL76,ランナーなどと同じソールになります。
この年以降同じような形状で販売が継続されますので、年代判別はインソールや刻印の表記での判断になります。ただミッドソールが硬質プラスチックですので、経年変化で割れることがありますので、このタイプのシューズを購入する場合は注意が必要です。
特に黒/黄色のフォーミュラー1は割れやすいのでご注意願います。

ビンスニ男
ビンスニ男

今回フランス製は紹介しませんでしたが、フランス製だとACHILLEとなり若干雰囲気が違います。どちらかというとドラゴンに近い形状で、Dリングといった感じです。

あとで別で紹介させて頂きます。

コメント

vintage_sneaker

1970年代からスニーカーに目覚め、ビンテージスニーカーを中心に集めています。ポパイやBoonなどにも登場した経験があります。
基本的にadidas/converse/nikeなど70年代を中心に収集していますが、当時のcatalogや専門書も収集しています。また暇な日には情報収集のため靴屋・古着屋巡りもしています。
古いスニーカーに関しての情報を発信しながら、普通のスニーカー情報もお伝えします。もと靴屋の販売員の経験も活かし、履きやすい靴の選び方も紹介しますね。質問などありましたらお気軽にどうぞ。

vintage_sneakerをフォローする
タイトルとURLをコピーしました