PUMAで人気のあるバナナについて、その年代判別とモデル名判別をご紹介します。
ご覧のシューズは9190の型番でBANANAではありません。年代別に紹介して行きますので、本当にBANANAなのかお持ちのシューズが何なのか判断して見て下さい。
1970 PUMA 9190 RUNNING SHOES 発売!
1970年、上記3タイプのシューズが型番9190として発売されます。初期モデルとして発売された9190は青/白、赤/白、黄色/黒の3色です。
上記青は1973年のカタログに掲載されたものですが、1972年のモデルが掲載されています。
この初期型の9190はいずれもPUMAの表記がサイドに入らないのが特徴です。
さらに初期型はソールにPUMAの文字が入らず、色が付かないソールが採用され、黄色のモデルでソールが上記写真のように黄色になるのが1973年からになります。
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1973 PUMA 9190 北米広告
1973年北米のPUMA販売会社Becontaが広告を出したのが、ご覧のBANANA表記の9190になります。この時点ではBANANAに似たシューズということで、PUMAでは9190のまま販売されています。
また1973年にはご覧のようなPUMA表記だけサイドに入ります。
9190においてはPUMAだけの表記は1973年のモデルだと判断して下さい。
同じ1973年のUSA広告になりますが、こちらでは9190は青/白のモデルのみが紹介されています。
また別の広告では青/白をメインに赤/白、黄色/黒の3タイプがあることが紹介されています。
1975 PUMA 9190 北米広告
1975年、同じ北米の販売店BECONTAの広告です。この年になって再び黄色/黒の9190が紹介されていますが、BANANAとは紹介されていません。また広告で紹介されているモデルにはサイドにPUMAの表記が入っていません。
1975 PUMA 9190 GOLD/BLACK
1975年の9190です。実際に発売されたモデルにはPUMAと猫のマークが入ります。
まだモデル名の表記は入りません。
ソールに関しても上記のようになり、中心にPUMAと猫のマークが入るようになります。このソールになると1975年以降だと思って下さい。
なお9190においては吐き口に9190の刻印が入ります。この9190があるものはBANANAではありません。
1976 PUMA 9190G 9190S発売
1976年には9190の後にひと文字が付く表示になります。青いモデルは黄色いラインとなり9190Sとして登場します。なお黄色/黒は9190Gとなって販売されるのですが、写真は見つかりませんでした。
またいずれの年代でもサイドに全くPUMAの名前が入らないものが存在します。
アウトレットなのか何なのか理由は判りませんが、PUMA表記の無いものはソールの形状・つま先やスエードの色などで判別するしかありません。もちろんソールにウエスト・ジャーマニーの表記が入るのが前提です。ベロ裏にmade in TAIWANはカットされている場合があるので注意して下さい。
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1977 PUMA BANANA 発売!
1977年のカタログです。9190で紹介されていますが、写真を見て頂ければ分かりますがBANANAの表記が入ります。またつま先にトゥガードが付くようになります。
また9190SはMERCURYという名前になって登場します。
なお1977年においてはトゥガードの付かないBANANA表記(9190Bに型番が変わっています)もあります。実際にはBANANA表記のモデルはトゥガード無しが前期で、トゥガード有りが後期モデルになります。
1977 PUMA SOFT 発売!
1977年PUMAのSOFTが発売されます。上記モデル名が入らないモデルが最初で、スエード部分が今までより濃いのが特徴です。
同じ1977年のSOFTです。モデル名がPUMA表記の下に入ります。
同じ1977年にBANANAとSOFTのモデルが存在します。これはどういった事かというと北米向けに生産されたのがBANANAで、その他の地域はSOFTという名前になります。
この事からBANANA表記が入ったモデルのみがBANANAで、表記の無いものが9190またはSOFTになります。
また1977年にはナイロン製以外にスエードモデルが9195として、レザー製が9196として登場します。
1978 日本におけるBANANA発売!
1978年、日本のPUMAの代理店であるリーベルマン・スポーツからご覧のBANANAが発売されます。
緑も黄色もバナナでカタログに紹介されているのですが、たぶん掲載ミスかと思われます。型番は1145表記でグリーンがY、ゴールドがSとなっています。Gでは無いんですね。
さてこのバナナ、西ドイツ製ではなく台湾製です。しかも1足3,900円!信じられます?
日本ではBANANAは消費税無しの定価3,900円。通常2割引きが当たり前ですからほぼ3,000円という値段で販売されていました。
90年代のビンテージブームで入って来たのですが、履き心地はイマイチでした。
1979 日本においてSOFT発売! 西ドイツ製
1979年のカタログから、西ドイツ製のソフトが掲載されています。さすが西ドイツ製だと1万円を超えるのですが、台湾製のモデルは3,500円と破格値です。
当時本当にPUMAって安いシューズというイメージで、スポーツショップのワゴンセールで良く見かけるシューズでした。特にクライドなど安すぎて普段履き用といった感じで、全く人気の無いシューズでした。(だから当時のPUMAに興味が無いんですが…、ファンの方には申し訳ありません)
1981 PUMA おまけ
1981年に日本で販売されたバナナっぽいシューズがスカイランナーです。
9190に似たスエード製の西ドイツモデルは14,500円です。やはり西ドイツ製と台湾製では3倍もの値段の差があるんですね。
なお台湾製の9190型のモデルは1147として販売されていました。
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