- adidas STAN SMITH 1973年~1988年 フランス製の変遷
- 1973年 STAN SMITH HAILLET カタログ フランス製
- 1973年 STAN SMITH HAILLET 前期モデル フランス製
- 1973年 STAN SMITH HAILLET 後期モデル フランス製
- 1974年 STAN SMITH HAILLET 初期顔付モデル フランス製
- 1975年 STAN SMITH HAILLET 初期顔付ステッチ無モデル フランス製
- 1976年 STAN SMITH HAILLET 顔付モデル フランス製
- 1976年後半 STAN SMITH HAILLET ベロア大モデル フランス製
- 1977年前半 STAN SMITH HAILLET 踵ビニールモデル フランス製
- 1977年後半 STAN SMITH HAILLET 踵STAN SMITHモデル フランス製
- 1978年 STAN SMITH ベロSTAN SMITH老顔モデル フランス製
- 1979年 STAN SMITH 若顔付モデル フランス製
- ベロによるSTAN SMITHの変化
adidas STAN SMITH 1973年~1988年 フランス製の変遷
1973年 STAN SMITH HAILLET カタログ フランス製
1973年のカタログから紹介します。この年からベロにadidas HAILLETの文字が記載されます。
もちろんアディダスのトレフォイルマークが入りますが、このベロにトレフォイルマークが入るのが1973年以降になります。一部スーパースターなど1974年と1年ほどズレますが、ほぼこの時期からベロにマークが入るようになります。
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1973年 STAN SMITH HAILLET 前期モデル フランス製
1973年の前期モデルです。サイドに当て布のステッチが入ります。
前年からの引継ぎでステッチが入るモデルで、ベロはHAILLETの表記になります。
ベロにはHAILLETの表記のみですが、カタログではスタンスミスハイレットとなり、初めてスタンスミスの名前が付いたモデルになります。1973年の初期がサイドステッチ付きのモデルになります。
1973年 STAN SMITH HAILLET 後期モデル フランス製
1973年後期モデルはサイドステッチが無くなります。
つまり1年足らずでサイドステッチが消え、内部当て布も無くなってしまいます。この後2度と復活することはありませんでした。個人的には私は付いていた方が良かったのですが・・・
なんで無くなってしまったのでしょうかね。残念です。
1974年 STAN SMITH HAILLET 初期顔付モデル フランス製
1974年初期スタンスミスの顔付モデルになります。なおサイドに緑文字でSTAN SMITHが入る前の一時期は、文字無のモデルが存在します。数は少ないので今回は紹介無です。きれいなものが入手できましたら紹介しますね。
マイサイズのものを紹介しますが、やはりスタンスミスハイレットはベロにステッチが入るこのモデルが一番好きです。あとは革の質が良いのはこの時代が一番だと言えます。ビンテージで購入するならこのモデルか、一つ前のモデルをお勧めします。
やはりスタンスミスはこのモデルが一番好きです。
ベロはこのタイプが一番しっくりきますし、レザーも厚く造りが良いです。
このモデル以降レザーが薄くなって、耐久性が落ちしわが寄りやすくなります。単純に言えばスタンスミスは安い商品なので耐久性があるものではないのですが、日本では1977年から輸入されはじめたので、このモデルは高くて手に入りにくかった商品なんです。
当時を知っている人には人気があるモデルです。
ベロにステッチが入るのがこの老け顔付モデルの特徴です。なおSMITHのMの文字が2種類あるのは年代の変化ではなく、印刷が2種類ありすべての時期で存在します。
なおサイドの緑文字の位置にも変化があるものがあります。以前のロバートハイレットと同じ位置に文字が入るモデルがありますが、このベロにステッチが入る初期のモデルのみに存在します。
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1975年 STAN SMITH HAILLET 初期顔付ステッチ無モデル フランス製
75年になるとベロのステッチが無くなり、ウレタンの材質も変化、薄くなります。
この年代ではまだ全体の革質に変化はありません。スタンスミスハイレットはボディーの革質を見て判断するのが一番です。
1976年 STAN SMITH HAILLET 顔付モデル フランス製
このモデルから革の材質も変化し、薄い革が使用されるようになります。個人的な見解ですが、このモデル以降はビンテージスニーカーとしてはお勧めできません。履いていてすぐに状態が悪くなる印象が強いです。実際履ける回数は少なくなっています。同じ金額で購入するならこれ以前のモデルをお勧めします。
1976年後半 STAN SMITH HAILLET ベロア大モデル フランス製
1976年後半になると踵のベロアが大きくなります。
デザイン的にはこのモデルが一番好きなのですが、踵の材質が柔らかくすぐにしわが寄って汚くなりやすいのが欠点です。このように新品ならキレイなんですが・・・
本当にこのモデルは新品だとカッコいいのですが・・・
中古になると踵に筋が入ったり、しわが寄ったり、変色したりでUSED感が強いシューズです。
結局何足も購入してはすぐダメにして、他のタイプに比べ短期間でダメにするシューズでした。
やはり眺めるのが一番かなと思えるシューズです。
1977年前半 STAN SMITH HAILLET 踵ビニールモデル フランス製
1977年になると踵がベロアからビニールに変化し、adidasのトレフォイルマークが入ります。
これは他のフランス製のシューズ全般に言える変更内容です。ベロはまだHAIRET表記になります。
この時期のスタンスミスハイレットは踵はadidas表記で、サイドにSYAN SMITHの緑文字が入ります。
1977年後半 STAN SMITH HAILLET 踵STAN SMITHモデル フランス製
ベロはまだHAILLETですが、サイドのSTAN SMITH文字が消え、踵にSTAN SMITHと記載されるようになります。
インソールに緑のadidasとトレフォイルが入るようになるのがこの時期です。
このモデルは正規輸入されていないんですが、ベロがHAILLETかSTAN SMITHかの違いだけなんですね。次のモデルもそうですが、このモデル以降は全然興味が沸かないシューズです。
やはりこの時代のadidasのフランス製は緑のベロアが一番だと思うのは私だけでしょうか?
外観に関してはこちらが最後になります。これ以降はベロの変化しかありません。
1978年 STAN SMITH ベロSTAN SMITH老顔モデル フランス製
1978年にベロが老け顔のスタンスミスでHAILLETの文字がSTAN SMITHに変わります。このモデルから日本で正規販売されます。靴紐もナイロン製が採用され、光沢のある紐が特徴でした。しかしボディーの革は薄くなり、耐久性は低くあまり長持ちしないシューズとなっています。
なおソールサイドにadidas表記が入るのもこの時期からになります。
1979年 STAN SMITH 若顔付モデル フランス製
1979年には一般的なスタンスミスの形に落ち着きます。このモデルが80年代全般に製作され、現在も継続する形になります。ベロの顔は若い顔に変更されます。
ちなみにフランス製のスタンスミスは1988年に製造中止されています。ですから90年代のフランス製というのは存在していません。くれぐれも偽物には注意しましょう。
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ベロによるSTAN SMITHの変化
初期STAN SMITH HAILLETのベロ
1973年から1978年までのベロの変化です。
一番左が1973年のスタンスミスハイレット、中が1974年から1977年のスタンスミスハイレット、そして右が1978年のスタンスミスになります。なお日本で正規販売されたのは右のモデルのみで、HAILLET表記は並行輸入でのみ販売され、1足19,800円と高い金額で販売されていました。
1979年~1988年 STAN SMITH フランス製のベロ
フランス製スタンスミスの歴代モデルのベロを紹介します。
左から順に年代が若くなります。一番左のVH表記が1979年から1980年のモデル、次のEHが1981年から1982年モデル、そして3番目が1983年から1984年のモデルなります。
そして1985年からはmade in franceの表記が消えEH表記のモデルが入り、そのEHが消えて一番右のようなものになります。
ただし一番右は残念ながらフランス製ではありません。フランス製のタグ表記がありますが、1990年代に出回った偽物になります。違いは判るでしょうか?そうです上段adidasとトレフォイルマークに付いているRマーク(レジスターマーク)が大きくなっているのはフランス製ではありません。
今まで色々比較しましたが、最終的な結論としてこの判別が一番分かりやすく確かな方法です。内部のサイズ表記やタグ、靴紐やソールのステッチなどありましたが、年数も経過しユーズドでは判別が難しくなってきています。この判別ならほとんど全てカバーしますので一番分かりやすいので利用して下さい。ただし一部例外もあります。その場合は他の判別法を使って下さい。
また黒/白のスーパースターに関しては別で紹介させて頂きます。
他の国生産のベロ比較 1980年以降のSTAN SMITHモデル
とりあえずベロに製作国がはいる4つを紹介します。
左からアメリカ製、カナダ製、モロッコ製、台湾製になります。画面左下に記載されているVLH/EH/VHなどに関してはまだ不明です。判りましたら追記させて頂きます。
スペイン製 STAN SMITH 歴代モデルのベロの変遷
スペイン製のスタンスミスは1976年から存在します。左から順番に新しくなりますが、一番左の青は1995年製になります。しかし歴代のスタンスミスの中で一番安かったのがスペイン製です。
1990年代において1足3,800円とフランス製の4分の1で購入できたシューズです。作りも単純ですぐダメになりやすい商品でした。ビンテージとしてはあまりというか全く価値はありませんので、フランス製と比較しても高額で購入するのは避けた方が良いでしょう。私にとっては今販売されているスタンスミスより劣るシューズだと思っています。
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