CONVERSE ALL STAR LEATHER HISTORY ①

1970年代

STAR&BARSと呼ばれたレザーシューズの変遷を紹介します。

1968年から1972までのコンバースの表革製のオールスター・バスケットボールシューズです。

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CONVERSE ALL STAR LEATHERの登場は1930年代!

もともとバスケットシューズはレザー製のシューズで、1910年代より軽量化のためキャンバス素材のものに変化してきます。バスケットボールのシューズの元祖はスポルディングであることは紹介しましたが、キャンバス素材として広めたのはKEDSであり、USラバーカンパニーです。その後コンバースが広く使われるようになるのですが、レザー製のものを制作したのは1930年代でした。

こちらは1933年に販売されたALL STAR LEATHERのハイカットになります。
当時はローカットは作られておらず、ハイカットのみ製作され販売されていました。

しかしコンバースのレザー製のバスケットシューズはこの時代に販売され、この後も何度か製作・販売されましたが、一般的に広まったのは1970年代からになります。

ビンスニ男
ビンスニ男

やはり1930年代においてもレザー製のシューズの需要はあったんですね。

でも1950年代においてはキャンバス製がメインとなり、60年代までキャンバス一色でした。

これはバスケットに限らずテニスにおいてもそうで、1960年代末まではキャンバス製が主流でした。あのスタンスミスでさえ60年代はコンバースのキャンバス製を履いてましたからねぇ。

1968年 STAR&BARSのプロトタイプが作られる

1968年、白ベースのスムースレザーとしてご覧のレザーオールスターが製作され、NBAの選手に配布されます。
1968年のNBA選手(NEWYORK/76ERSなど複数の選手が使用しています)を中心に写真が残っていますので、1968-69年のシーズン前に配布されたことが判ります。
しかしこの時は白の表側レザーに黒ライン/黒星のスター&バーズのモデルとなっています。
このモデルを探すのは非常に困難で、当時の選手しか持っていなかったのではないでしょうか?
数も極端に少なかったと思われます。

ビンスニ男
ビンスニ男

なぜ最初は白ベースに黒なんでしょうね。基本的にワンスターも白ベースに黒星が先行販売されましたし、白/黒が一般的なんでしょうね。
当時日本ですとまだ白ベースのレザーシューズはアディダスのROMくらいでしたからね。

男性なら青、女性は赤というイメージでした。

1969年 ALL STAR LEATHER 新発売!

1969年になってSTAR&BARSは配色がご覧の通り、白ベースに赤ライン/紺星のトリコロールになって発売されます。最初の特徴は紐穴部分がレザーで出来ていることです。

そして内部の青い部分が多いことも特徴の一つです。
星の部分はつま先まで覆われ、ベロ裏の青い布も全体に使用されています。
ただし滑りやすく履いた時のホールド感が薄れるため、1年以内に廃止されてしまいます。

ビンスニ男
ビンスニ男

この初期型は90年代によく見かけました。紐穴部分がレザーで出来ているので、見た目はいいんですが、ベロ裏が全面当て布で覆われているので滑りやすいんですね。

このため靴がズレやすく、履き心地は次のモデルの方が良いです。

なおセメント製法はソールの茶色い部分との接着が弱く、結構隙間ができやすくはがれやすいモデルです。

1969年 ONE STAR PROTOTYPE製作!

1969年のオフシーズンにはご覧のワンスターのプロトタイプが製作されます。
ただしこちらはサンプルとして製作され、左足のみの製作となっており両足では残っていません。
当時のコンバースのサンプルシューズは、選手用に作られたものも多く、ほとんどが10インチ以上でルックシーサンプルなどは左足のみとなっています。
更にサンプルのシューズはソールのサイズ表記が入らず、明らかにサンプルと判る仕様になっていました。(70年代には良く展示用に輸入されていたのですが、90年代には全く見なくなりました)

1969年 70年モデルとしてセメント製法のソールを変更

1969年中旬、紐穴部分がレザーからプラスチックへ変更されます。
これに伴いソールサイドのゴムもイボイボからつるつるな素材に変更されますが、このあと再びイボイボのソールサイドに戻ります。
このソールサイドの形状は何種類か存在しますが、セメント製法の途中で部分的な変更だったと思われます。

ちなみにブラックモデルはこの時に製作開始され、1970年モデルとして発売されます。

内部の形状はこの時期のSTAR&BARSの特徴であるベロ裏の青い当て布、つるつるのインソールになっています。

ちなみに箱はご覧のようなものが採用されていて、赤いSTAR&BARSが写っている箱は使用されていません。

1970年 セメント製法の最後のモデル登場!

1970年、セメント製法の最後のモデルとしてご覧のモデルが登場!
この年黒のモデルが登場しますが、こちらはNBAの選手用として採用されたものですが、セルティックスの選手が使用したものではありません。NETSや76ersの選手が使用したことが写真から判っています。ただセメント製法としては一番見つかるモデルで、STAR&BARSのモデルとしては比較的簡単に見つかったモデルです。踵にチャックテーラーが入るモデルより、こっちの方が沢山持っていました。

しかし数回使用すると、ごらんの様に紐穴部分が割れて、下から布地が出てきて見すぼらしい状態になってしまいます。
ビンテージの風格は強いし、復刻もされていないので履くのは悪くないのですが・・・長持ちしないのが欠点です。リーバイスのビンテージには1番似合うのがこのシューズではないでしょうか?(個人的な感想ですが・・・)

1970年 選手用ONE STAR PROTOTYPE

続いてはこちらのスペシャルシューズも紹介しておきます。
こちらは古いブログの方で提供頂いた写真ですが、このシューズはワンスターのプロトタイプとして選手用に作られたものです。
このモデルもそうですが、同じような星をくり貫いたシェブロンスターのモデルも1976年に存在します。そちらも選手用のみのモデルですので、一部の選手に提供されたものだと思われます。

ベロの形状、紐穴の材質・形状、インソールの状態から1970年の製造だと思われます。こちらのモデルを使用した選手の写真が見つからないので、NBAやABAなのか、それともカレッジ使用なのかは不明です。お分かりの方がいらっしゃいましたらご連絡下さい。

踵にはヒールスターでおなじみの星が入ります。同じ年にワンスタースエードも製造されますが、途中で販売中止となり、幻となったスエードモデルも存在します。そちらはワンスターの方で紹介させて頂きます。

1971年 一般的なバルカナイズ製法のSTAR&BARS発売!

正確には1970年の秋、日本ではジャックスターとして有名になったこちらのSTAR&BARSが登場します。こちらのモデルはワンスターに比べ細身で、ワイズはD以下の人でないときつく感じられるデザインとなっています。
ちなみにジャックスターは日本独自の名称で、USAでSTAR&BARSかACADEMYとして復刻されています。また日本のジャックスターは日本独自のコンバースですから本家USAコンバースのレプリカになり、日本のみで通用するもので一般的にはアメリカでは偽物して扱われます。
余談ですがNIKEの場合でも1977以降の日本企画のMIEKAやELITE、OCEANIA SUEDEはUSA NIKEからすると偽物になります。逆に1981年のNIKE JAPANにおいてUSA NIKEのNIGHT TRACKやTAILWINDを偽物として扱われた経験があります。だからNIKE JAPANは個人的に嫌いです。

この踵にチャックテーラーが入る黒のSTAR&BARSになると、セルティックスの選手も履くようになり、結構多くの選手が履くようになります。
ただしトリコロールのモデルに比べ使用する人は少なく、大学やABAのほとんどの選手はトリコローで、一般的にはトリコロールでした。
ちなみの日本にはこの時代から正式に月星が輸入していましたが、サイズは10インチまでとなっていて金額は11,000円で購入できました。もちろん消費税の無い時代ですから11,000円で購入できました。

STAR&BARSの踵チャックテーラーラベルにはご覧の2種類が存在します。
左が1971年モデルの3つ星ラベル、右が1972年の1つ星ラベルになります。他のオールスターにおいてもそうですが、1972年モデルより星が1つのラベルに変更されます。
ただしモデルによって若干の時期がずれますので、数か月のずれがあることはご理解下さい。

1971年テネシー大学チームカラーモデルの登場!

1971年、厳密には1972年モデルとして有名な白にオレンジの大学カラーのSTAR&BARSが登場します。

1971年のテネシー大学のバスケットボールチームの写真です。

オレンジがチームカラーの大学でコンバースのレザーシューズとしてオレンジ仕様のSTAR&BARSが提供されました。この年から多くの大学に大学カラーのシューズを提供するようになります。これはコンバースに限らずadidasやnikeでも行われるようになります。

1972年 STAR&BARS HI CUT登場!

1972年モデルとして市販品としてご覧のハイカットモデルが登場します。ローカットも同じように製作されますが、1972年モデルの特徴はインソールと踵のチャックテーラーラベルになります。

1972年モデルはローカットもハイカットもインソールにこの時代特徴のコンバースマークとメイドインUSAの表記が入ります。

なお選手用としては、ご覧のアンクルパッドの付いたモデルが採用されて、1年前から製作されていました。このためインソールはつるつるなものが存在します。

なお一般品と選手仕様に違いが有り、選手仕様はラインと星がレザーで出来ています。これはハイカット・ローカット共に同じで、ラインが布製でなくレザーであれば選手用だと理解してください。

当然黒のハイカットモデルも存在します。もちろんラインも星もレザーで出来ています。

ビンスニ男
ビンスニ男

このSTAR&BARSの黒のハイカットは一般販売されていないんですね。

選手用のみの製作で、限られた選手のみの配布です。黒のSTAR&BARSは最初はオフィシャル用だと思ったんですが、この時代は審判は黒の革靴でスニーカーは使用していませんでした。

もちろんアディダスのオフィシャルも使用されてはいませんでした。(NBAやABAの場合のみ)

実際にNBAの審判が使用し始めたのは1976年以降で、コンバースのプロレザーのオフィシャルが最初です。

1972年 軽量版クラリーノ製STAR&BARS登場!

また1972年にはご覧のつま先に通気口が開いた軽量版のSTAR&BARSも登場します。
こちらの製品はレザー製でなくクラリーノ製で軽くなっており、クラリーノであるため通気性が悪いため通気口が付いています。なぜ日本製はこちらを参考にして復刻したのでしょうか?
復刻時こちらのモデルがあったからでしょうか?
確かに売れ残りが多く、数多くの靴がビンテージスニーカーが流行ったころに出回りましたが・・・人気の無かったモデルを参考にするのはどうかと思いますが、更にワンスターと同じワイズを参考にするのもイケないことだと思います。USA製のSTAR&BARSは好きですが、日本製のJACKSTARは全然良くないシューズだと思います。

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コメント

vintage_sneaker

1970年代からスニーカーに目覚め、ビンテージスニーカーを中心に集めています。ポパイやBoonなどにも登場した経験があります。
基本的にadidas/converse/nikeなど70年代を中心に収集していますが、当時のcatalogや専門書も収集しています。また暇な日には情報収集のため靴屋・古着屋巡りもしています。
古いスニーカーに関しての情報を発信しながら、普通のスニーカー情報もお伝えします。もと靴屋の販売員の経験も活かし、履きやすい靴の選び方も紹介しますね。質問などありましたらお気軽にどうぞ。

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